ファイバーアート×舞台美術

Rieko Yashiro

and

Fiber work Co., Ltd.

Innovation with Fiber Art

『ファイバーアートと空間演出』

舞台・テレビ美術の制作に携わって40年。 木を使った通常の大道具とは異なる、糸や布の素材を使ったファイバーアートによる新しい空間演出・舞台美術の道を探求してきました。
私がファイバーアートに興味を持った70年代はマリメッコに代表される大胆なプリントが全盛の時代で、北欧の織物も新鮮でした。 美大に入った私は、当時工房にあった和織機とは別のフィンランド製の織機を買い求め、制作に没頭しました。 卒業後、先生の勧めでモダンアート展に出品したところ、初出品で受賞。 ビギナーズラックでしたが、そのことがファイバーを追求するきっかけになりました。
ファイバーアートの可能性を模索している中、ふとしたきっかけでNHKが海外の映像コンクールに出品する番組の制作協力を依頼されました。 私の仕事は、糸を垂らし、巨大な軽い布を作り、真っ赤に染めた糸を太く撚ったものを用意したりすること。 その作品はイタリア賞を受賞し、そこから私は様々な番組に関わるようになっていきます。
「ファイバーアート」と「舞台美術」の融合による空間演出の幕開けです。

ファイバーアート:

糸や布など繊維素材を用いた造形作品。
金属や紙など様々な素材を組み合わせられることもある。

繊維造形作家・舞台美術家

八代 利江子

Materials for SDGs

『コットンモール』との出会い

タオル工場から製造工程で廃棄される「タオルの耳」。 この素材をファイバーアートに利用してみようと考えたのも、番組制作に積極的に関わり始めたこの頃でした。 舞台装置は防炎加工が必要ですが、綿100%のこの素材は防炎効果も高く、最も気に入ったのはテクスチャーがとても面白いこと。 早速私はこの素材を何層にも重ねて幕状のものを作り、舞台装置にしました。 するとそれが好評で、新たな素材として迎えられました。
元は柔軟な素材でありながら作りを工夫することで、硬い柔らかい、透ける透けない、艶の有り無し、といった様々な表情を見せるマテリアル。 私はこれに「コットンモール」と名付け、テレビ美術や舞台美術の素材として活用してきました。
今やこの素材は私にとって無くてはならないもので、廃棄される素材をいかして再生する現在のSDGsの先駆けになったと考えております。

Fiber work

since 1995

『ファイバー・ワーク』の設立

舞台装置は使い捨ての時代からベーシックなセットをアレンジして使う時代に移っていきました。 大道具の保管には倉庫代や運送代などの費用がかかりますが、それらを軽減する利点が、布にはありました。 劇場でもスケジュールが短くなれば、簡単に設営できるオブジェ幕のメリットが認められるようになりました。 そうして仕事の幅は広がり、1995年「ファイバー・ワーク」を設立しました。 「ファイバー・ワーク」のスタッフは、それぞれ美大卒の個性派で、各局を担当しており、 それぞれが違うイメージのスタジオ・舞台美術を見せています。 私は若者の感性を大事にしたいと思っています。
私が「糸女」と呼ばれた時代から始まり、年月を経て新しい感性へ受け継がれていく。 糸や布を素材にして演出空間を創造する可能性は、まだまだ大きく広がっています。

Fiber work Co., Ltd.

ファイバー・ワーク

演出を具現化する空間創造

ファイバー・ワークはテキスタイルに精通したクリエイティブ工房。 八代 利江子のファイバーアートによる独創的な空間演出のほか、TV美術や舞台演出家の要望に答えるファイバー(布・繊維素材)を用いた舞台美術の制作を行なっています。

ファイバーアート

八代利江子のファイバーアートによる空間演出。舞台監督や演出家とイメージを共有しながら表現者視点で具現化し、独創的な空間を創造します。

舞台・映像空間演出

舞台装置から小道具まで、布や糸など繊維素材による様々な舞台美術を制作します。 テキスタイルの分野で培った感性と技術で、クライアントのイメージをカタチにします。

ストックアート

ストックしているファイバーアート作品や舞台装置の中から、目的に合ったものをお選びいただけます。 ストックアートは既存の作品のほか、新しい作品もアップデートされていますので、お気軽にご相談ください。

お問い合わせ・ご相談
TEL:03-5879-4006
yashiro@fiber-work.co.jp

Works

制作実績

Information

solo exhibition

八代 利江子 ファイバー・ワーク展

銀座ギャラリー「巷房」にて個展を開催します。3階:スロベニア ビエンナーレ出品作「イカロスの涙」、地下1階:ポーランド トリエンナーレ出品作「海からの贈り物」、階段下:「グローブ」を展示。

  • 【期 間】2023年7月24日(月)~7月29日(土)
  • 【時 間】12:00~19:00 / final day close 17:00
  • 【会 場】巷房
  • 【住 所】〒104-0061 東京都中央区銀座1-9-8 奥野ビル
  • 【アクセス】地下鉄「銀座一丁目駅」より徒歩2分
  •       地下鉄「銀座駅」より徒歩5分
  • 【お問い合わせ】Tel/Fax: 03-3567-8727
    Email:gallerykoubou@gmail.com

exhibition

BIEN 2023 - BIENALE TEKSTILNE UMETNOSTI

5月31日から開催されるスロベニアのビエンナーレにて、ファイバー・ワークの八代利江子が入選しました。

  • 【開催期間】2023年5月31日(水)~8月10日(木)

exhibition

17th International Triennial of Tapestry Łódż 2022(第17回国際タペストリートリエンナーレ2022)

ポーランドで行われたテキスタイルの国際展にて、ファイバー・ワークの八代利江子が入選しました。

  • 【開催期間】2022年10月8日(土)~2023年4月15日(土)

Contact

お問い合わせ・ご相談

TEL:03-5879-4006

yashiro@fiber-work.co.jp

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fiber.k@icloud.com

Fiber work

会社概要

  • 社  名:有限会社ファイバー・ワーク
  • 代  表:八代利江子
  • 設  立:1995年
  • 所  在:東京都葛飾区新小岩4-42-5

主な取引先

NHK、新国立劇場、民放各社 他

◆本社・工場
〒124-0024 東京都葛飾区新小岩4-42-5
TEL:03-5879-4006 FAX:03-5879-4013

◆Fiber-mini(渋谷事務所)
〒150-0047 東京都渋谷区神山町1-9-102
TEL:03-3467-8517 FAX:03-6407-8126